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害虫の種類

ノミに要注意!犬やネコを飼っている方は必見ノミの正しい駆除・対策方法

ノミの画像

初夏から秋の時期、虫に食われて身体が痒くなった経験がある方も多いと思います。

多くの方を悩ませる吸血系の害虫(蚊やダニ等)のなかで、もっとも痒みが激しいといわれているのは“ノミ”です。

主に犬やネコに寄生して生活しているノミが人間に寄生すると、最悪の場合肌に傷跡が残ってしまうほど激しい炎症が起こります。

また、犬やネコを媒介して様々な病気に感染してしまうことも。

そこで、本記事では、日本国内に約80種類以上生息するノミについて以下のことを紹介していきます。


大切なペットとあなた自身を守るために本記事で正しい知識を身に着けていただければ幸いです。

ペットを飼っている方はノミの被害をうけやすい

ノミは主に犬やネコに寄生・吸血し、さまざまな病気を引き起こすやっかいな寄生虫です。

そのため、ペットを飼っている方のほうが、ノミの被害に合う確率も高いといえます。

また、ノミによって引き起こされる病気はペットだけではありません。

ペットを媒介して人間に感染する病気はもちろん、ノミが直接人間に寄生することで引き起こされる病気もあります。

ここからは、ノミの生態や種類、引き起こされる病気について紹介していきます。

ノミの生態

ノミは世界中に無数の種類が存在し、人間はもちろん、犬やネコ、鳥類やネズミにも寄生して生活しています。

外部寄生虫として最も代表的な存在で、日本ではとくにネコノミの被害件数が多いです。

ほとんどの種類が1~4mm前後しかなく、褐色の6本脚をしています。

ノミの最大の特徴は、卵から幼虫、さなぎ、成虫と4つの段階を経て、姿を変えながら成長する点です。

そのため、成長の段階によっては効果を発揮しない駆除剤もあります。

犬やネコの毛の表面にいるノミだけを駆除したところで、奥に植え付けられている卵が孵化し繁殖・発育するため、再びノミによる被害が繰り返されるのです。

また、ノミの繁殖スピードはとてつもなく早いと言えます。

ほとんどのノミが寄生すると8分以内に吸血をはじめ、それから36~48時間以内に産卵(ほぼ毎日30個ずつ)し続けるのです。

さらに、産み落とされた卵も1~6日間で孵化、再び成虫になるまで餌を食べながら成長を続けます。

ノミの種類

ここではノミの種類で、日本国内で主に知られている種類を紹介します。

ヒトノミ

現在は衛生面の向上によってほとんどその姿を消し、ヒトノミによる被害件数は確実に減っています。

主に人に寄生するノミですが、他の種類と同様に鳥類や犬、ネコにも寄生して生活しており、その体長は1.5~4mm前後です。

イヌノミ

体長2~4mmのイヌノミ。

見た目はネコノミと酷似しているため、見分けをつくることが難しいですが、少しだけイヌノミの方が頭の形が丸いです。

イヌノミも人に寄生し繁殖することもありますが、その活動範囲はネコノミよりも相当狭く被害件数も少ないためそこまで危険視されていないのが現状です。

ネコノミ

体長1.5~3.5mm前後のネコノミ。

その名のとおり、主にネコに寄生して生活しているノミですが、犬や人間にも寄生し吸血による被害を引き起こしています。

近年はその活動範囲の広さから、ネコノミの被害が非常に目立ち、季節は7~9月頃に多発しています。

ノミで厄介なのがネズミノミ

ペスト菌を聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか。

ノミを媒介して起こる感染症で、西暦541年に北アフリカやヨーロッパ、アジア全域で人口の約50%以上が死亡したと言われている最悪の病気です。

黒死病という名でも恐れられ、ヨーロッパでは人口の3分の1が死亡、約3,000万人の命が絶たれたと言われています。

ペスト菌をもった犬やネコの体液が飛沫感染したり、直接ネズミノミが人間に寄生してペスト菌に感染。

ペストは早期治療をしないと死亡の可能性が高いだけではなく、ペスト菌を含んだ分泌物を介して人間から人間にも感染していきます。

日本では1926年以降の感染者はみられていませんが、アメリカでは近年たびたび感染者が現れているので、海外の山に登る際には注意が必要です。

ノミが引き起こす病気や被害

ノミは主に犬やネコの毛の中に潜み、血液を吸って生きている寄生虫です。

ただ血液を吸いとるだけならまだしも、ノミはそれに伴った強い痒みを引き起こします。

そのため、私たちの大切な家族であるペットが強いストレスを感じてしまうのはいうまでもありません。

また、ノミに吸血されることによって引き起こされるのはストレスだけではなく、死につながる病気を発症する可能性もあります。

【ノミ被害】犬やネコが発症する病気一覧

貧血

ノミの1匹が吸血する量は微々たるものですが、大量の数が寄生してしまうと貧血を引き起こす危険があります。

特に、まだ小さい犬やネコの場合は要注意。

  • 元気がない
  • 運動がニガテになっている
  • 食欲があまりない

これらの症状があらわれた場合は、貧血を疑ったほうがよいでしょう。

貧血は進行してしまうと、呼吸困難や歯茎の粘膜が白っぽくなり、最終的には死んでしまう怖い病気だということを忘れてはいけません。

皮膚炎

犬やネコは、ノミに繰り返し吸血されることによって、強いアレルギー反応を示すようになります。

そのため、わずかなノミの寄生でもひどい痒みを伴った皮膚炎を発症。

アトピー性の皮膚炎を持っている犬猫はとくに注意が必要で、ノミによって悪化しやすいことが分かっています。

サナダムシ

ノミが媒介することによって、感染してしまうサナダムシ。

ノミの幼虫がサナダムシの卵を食べることによって、ノミの体内で発育し、それを犬やネコが食べることによって小腸に寄生します。

この寄生虫は、体長50センチまで成長することもあるといわれ、症状としては下痢や体重の減少があげられます。

猫ヘモバルトネラ症

ノミを媒介して「ヘモバルトネラ フェリス」という菌がネコに感染することによって発症してしまう猫ヘモバルトネラ症。

以下の病気を引き起こす原因になります。

「食欲不振」「体重減少」「元気消失」「貧血」

上記の症状から、貧血を発症したときの症状を酷似しているため、見分けることが非常に困難です。

ストレスや二次感染から症状が悪化する場合が多く、輸血や母ネコの胎盤からも感染する可能性があると言われています。

【ノミ被害】人間が発症する病気一覧

前項ではペットが発症する症例を紹介しましたが、ここでは人間(ヒト)が発症してしまう病気をまとめました。

バルトネラ症

バルトネラ症はあまり聞きなれない病気かもしれませんが、日本では以前より『ネコひっかき病』という名称で呼ばれることが多い病気です。

バルトネラ菌を体内に持っているノミや、そのノミが寄生している犬やネコに傷つけられた時に菌が身体に入って感染してしまいます。

症状は被害にあった数日から2週間ほど潜伏したあと、キズを受けた部分が膿疱、発熱、丘疹と、数週間~数ヶ月間続くリンパ節の腫れがみられます。

予防・対策方法としては、以下のとおりです。

  • 犬やネコの爪を定期的に切っておく
  • 興奮させて引っかかれるようなことをしない
  • ノミの駆除と予防をおこなう

上記の3点を行うことで、バルトネラ症に感染するリスクを下げることができます。

かゆみ・みずぶくれ

ノミに刺されてしまうと、激しいかゆみが症状としてあらわれます。

さらに、症状が悪化すると痒みや赤みだけではなく、アレルギー症状のような水ぶくれになることもあります。

かゆみ地獄 ノミに刺された時の対処法

毎年6~10月の間、ダニやノミによる被害件数は一気に増えはじめます。

ダニも確かに痒みや腫れ、感染症を引き起こす害虫ですが、ノミに刺されたときの痒みの強さは比べ物になりません。

ノミによって引き起こされる痒みは相当ひどく、1匹でも数箇所刺してくるため、日に日に被害箇所が多くなっています。

そのため、ノミだと判断するための正しい知識を身に着けて早急に対処できるようになっておきましょう。

ノミに咬まれたときの見分け方

ノミやダニに咬まれた時の共通部分は、両方とも刺されたところに痒みと紅斑(こうはん)を伴うという点です。

ただし、ノミの場合は上記でも紹介したとおり痒みが強く、また忘れたころにもぶり返し痒みの症状が発症します。

ノミとダニの見分け方として、咬まれた部位によってダニかノミかある程度推測することができます。

刺された部位
ダニ お腹、太ももの内側、脇の下などの柔らかい部位
ノミ 脚の下など柔らかくない部位

上記の表からもわかるように、ノミは脚から下の柔らかくない部位を中心に咬むと言われています。

しかし、ノミに二の腕や脇の下を咬まれたケースもあるため、判断材料の1つとして利用してください。

最も分かりやすいのは、活動時間によってダニとノミは見分ける方法です。

ダニは太陽の日差しを嫌い夜間にのみ活動する一方で、ノミは日中から活動をしているため、起きている最中から被害箇所が増えていきます。

もし、日中にあらたな被害部位が現れた場合は、あなたの身体に寄生しているのはダニではなくノミだということです。

市販薬に頼るのはNG!すぐさま病院に診てもらいましょう

人間の被害はステロイドが入った痒み止めを塗ることで、ある程度症状を抑えることができます。

とはいえ、水ぶくれなどの症状が出ている場合は、最悪跡になって症状として現れてしまうため注意が必要です。

気になる方は市販薬に頼るのではなく、病院に行くことをおすすめします。

また、どのような状況(時間・場所など)で被害にあったかを説明することで正しい対処をしてもらえるため、できるだけメモに残しておきましょう。

犬やネコにノミが寄生している場合も、ホームセンターに販売している商品ではあまり効果がありません。

“病院にいくと高いから…”と思われる方もいるはずですが、ほぼ間違いなくペット病院で診てもらったほうが安く済みます。

ノミの薬は市販でもたいてい3,000円前後しますが、残念ながら徹底駆除は不可能で卵が孵ると再び繁殖してしまいます。

一方でペット病院に通う場合、1回の投薬に1,000~1,500円程度、数回繰り返しても市販の薬と大差ない金額で済むのです。

また、一度やり方を見せてもらった後は、薬だけを病院に処方してもらう方法もあるため、ホームセンターで購入するのと手間もほとんど変わりません。

ノミの正しい駆除方法

まずは大切なことをお伝えします。
ノミを幸運にも目視で発見した場合、間違っても叩き潰すようなことをしてはいけません。

1匹だけで数百個の卵を産み落としますが、ノミを目撃したさいに手で潰すとその卵は四方八方に飛び散ってしまいます。

その卵をすべて回収するのなんて、どう考えたって不可能です。

そのため、潰すのではなくガムテープなどで優しくペタペタと退治していきましょう。

また、ノミの駆除方法は、吸血する成虫だけではなく幼虫についても準備が必要です。

発生源である幼虫を駆除することができなければ、成虫を何度駆除しても時間が経つとすぐに発生を繰り返してしまいます。

そこで下記では、成虫と幼虫にわけてその駆除方法紹介していきます。

ノミの駆除方法とおすすめの駆除薬

ノミ 成虫の場合

ノミの成虫の発生場所を探す方法から紹介します。

その方法は、白のズボンを着用して家の周りを歩いてみるというシンプルな方法です。

どこでノミの成虫がついたのかを記録しておき、そこを中心に駆除していきます。

ノミの成虫が室内に発生した場合は、市販の燻煙タイプが最もおすすめで、部屋を数時間密閉しておくことで確実な効果が実感できます。

いくつかおすすめのグッズを紹介します。

バルサンプロEX


ノミだけではなく、ゴキブリなど多種の害虫駆除に使用することができる「バルサンプロEX」。

最近では、火を使わずに水だけで使うタイプはもちろん、画像で紹介しているようにノンスモークタイプも発売されています。

この燻煙タイプを使用するさいには、家を出る前に以下のものを持つようにしてください。

  • ハンカチ
  • マスク
  • メガネ
  • 財布と鍵

基本的には2時間ほど放置すれば効果がありますが、放置時間が長いほど確かな効果が期待できます。

部屋を戻った際に思いもよらぬ害虫が他界していることが多々ありますので、プチパニックを起こさぬように十分に気を強くもってから部屋に戻るようにしてください。

また、殺虫成分が配合されたスプレータイプもおすすめです。

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ダニアース 防ダニスプレー


この商品は、ダニアースと記載がされていますが、ノミの駆除効果も高い殺虫スプレーです。

ふとんやカーペット、ソファー、ぬいぐるみなどにも使用できるうえ、人体にはほとんど害のない安全設計がされているというメリットもあります。

アルコール系の速乾性で、散布した1~2分後には乾き触れることが可能です。
ノミを見かけた際に直接ふりかけても効果があるので、是非お試しください。

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ノミの駆除方法とおすすめの駆除薬

ノミ 幼虫の場合

犬やネコの身体から落ち孵化したノミの幼虫は、地面にある有機物を食べて大きく成長します。

そのため、ペットにノミを見つけた場合はカーペットや畳、ゲージ、ベッドなど卵が落ちた可能性がある場所をノミ駆除用殺虫剤で徹底駆除する必要があります。

対策グッズではカーペットや畳、絨毯に付着しているノミの駆除薬は「ダニアース」がおすすめです。

シュッと吹きかけるだけで、手軽にノミやダニを駆除する「ダニアース」。

特殊注入針が畳の狭い隙間にも届き駆除することができます。

ノミの被害が不安なら害虫駆除業者に任せてしまおう

何度も上記の方法で駆除を行っていても、すぐにノミが繁殖してしまう場合は一度害虫駆除業者に依頼して、徹底的に完全駆除してもらうことをおすすめします。

恐らくですが、その場合家のなかではなくて庭や畑に大量発生している可能性が高いからです。

費用は大体15,000円〜と高く付いてしまいます。

しかし、そのぶんノミに関する知識や対策ポイントを教えてもらい、次回以降自分でも効果的な対策が取れるようになると思えば安上がりかもしれません。

ほとんどの業者が現在は無料見積もりを行ってくれますので、いくつか先に見積もりを出してもらった後に検討するようにしましょう。

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