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ヒアリに毎年100人が殺されている!?ヒアリの生態と正しい対策方法

ヒアリの画像

日本国内でも騒動を引き起こしたヒトを殺す毒をもつヒアリ。

普通のアリとヒアリの見分け方ってあるの?

多くの方が気になっているであろう、ヒアリの簡易的な見分け方をまずは紹介します。

  • 光沢感があり身体の色は赤っぽく腹部の色は暗め
  • 働きアリは体長2.5mm-6.5mmと個体差がある
  • 長い行列を作って餌に群がる

これが、環境省が発表しているヒアリの見分け方です。

本記事では、他にも以下のことについてまとめています。


ヒアリの生態はもちろん、アメリカで繁殖してしまった結果、どのような被害が及んでいるのかについても紹介しています。

日本国内にヒアリを繁殖させない対策方法を知りたい方は、是非本記事をチェックしてください。

完全駆除は不可能?ヒアリの生態とは?

南米地方にのみ生息していたが、現在は80カ国以上での繁殖が確認され、“世界の侵略的外来種ワースト100”にも選ばれているヒアリ。

平成29年5月26日には日本国内でも500匹以上のヒアリが発見、ニュースでも大きな話題となっていました。

中国・広東省広州市から運ばれたコンテナの中で発見され、その中には女王アリやサナギの姿もあったとのことです。

そして、その後相次いでヒアリの目撃情報が日本国内であがりました。

体長わずか数ミリ足らずにも関わらず、非常に強い毒性をもつヒアリ。

その毒は「スズメバチ」と同じくらい強い毒をもっており、アナフィラキシーショックを引き起こす危険性があります。

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実際に、アメリカでは毎年100人前後の命が、ヒアリによって奪われているのです。

絶対に駆除しなければいけないヒアリの特徴

日本国内にヒアリが侵入したことを各テレビ局で大きく取り上げていました。

なぜ、ヒアリはそれほど危険視されているのでしょうか?

それは、ヒアリの「繁殖力の強さ」が1つの理由としてあげられます。

クロオオアリ ヒアリ
1日に産む卵の数 1~5個程度 1匹で約2,000個
コロニーに生息する女王アリの個体数 1匹 10~100匹

日本でお馴染みのクロオオアリよりも約400~2,000倍の数の卵をヒアリは1日に産み落としています。

また、ヒアリはコロニーのなかに女王アリが10~最大100匹いるのです。

つまり、1つのコロニーに対してヒアリはクロオオアリよりも、1日に20,000~200,000倍のスピードで繁殖しているということになります。

それだけ、ヒアリが日本に定着・繁殖してしまうと駆除をするのが難しいのです。

地球上でもっともヒアリの被害にあっている国 アメリカ

アメリカでは51つの州のうち、フロリダやテキサスなど18つの州にヒアリが生息しています。

そして、その地域住民の約50~90%の方(1,000万人以上)が、ただ日常生活を過ごしているうちにヒアリに襲われた経験があると語っています。

これは、日本ではあまり考えられませんよね。

スズメバチも都会の中に溶け込んではいますが、その被害率はヒアリとは比べ物にならないほど少ないです。

そもそも、なぜヒアリが本来生息していないはずのアメリカで、ここまで生息密度が高くなってしまったのでしょうか?

それは、“初期対応の遅さ”“ヒアリの被害を甘くみていた”ことの2点が原因としてあげられます。

1930年代にアメリカに侵入し、それ以降生息地域を拡大し続けたヒアリ。

実は、ヒアリが定着してから国が対応を始めたため、すでに完全駆除が難しい状態になっていました。

さらに、その被害が悪化した理由として「沈黙の春」という環境保護運動の活性化があげられます。

沈黙の春とは
「沈黙の春」は1962年に出版され化学物質による環境汚染の重大性について警告を発したものである。
詳しくはこちらレイチェルカーソン日本協会を参照ください。

当時1950~1980年代以降に総額1億7千万$以上の資金をかけてヒアリの駆除にあたっていたところに、上記の運動が起こったことで環境保護を優先しヒアリを軽視。

その後、ヒトにも環境にも害のない殺虫剤を使用するも、その効果はスズメの涙ほどしかなかったと言われています。

これらが原因で、本来の原産地である南米地方よりも、アメリカは何倍も生息密度が高くなってしまったのです。

ヒアリが及ぼす被害は健康被害だけではない!

ヒアリの被害は大きく分けると以下の2つです。

  1. 健康被害
  2. 経済被害

下記ではその被害の内容について詳しく説明していきます。

ヒアリによる被害-健康被害

ヒアリに刺されると、以下のような症状が起きます。

  • アルカロイド系の毒によって、火傷のような激しい痛みと水泡状(すいほうじょう)の腫れ
  • 全身もしくは部分的にかゆみを伴うじんましん
  • アナフィラキシーショック

ヒアリの毒による被害は、軽症→中度→重症と症状が異なります。

最悪の場合「アナフィラキシーショック」を発症し、実際にアメリカでも毎年約100人の方がヒアリの毒によって死亡しているのです。

そのため、過去にアナフィラキシーショックを発症した方は、よりいっそう注意が必要になります。

ヒアリに刺された場合の正しい処置 ヒアリに刺された場合の正しい処置

ヒアリに自ら近づくことは絶対にNGですが、万が一被害にあった場合はどうすればよいのでしょうか。

まず、絶対に行ってはいけない対処法は、「毒を絞りだす行為」です。

刺された患部をつまんだりこすったり、また口で吸い出そうとすると症状が悪化する可能性が高いため絶対にしないでください。

ヒアリに刺されたさいに、1番気をつけなければいけないのは、アナフィラキシーショックの発症です。

刺されてから20分前後は身体を安静にして、それらしい症状が現れないか観察してください。

万が一、意識消失や血圧の低下、動悸や息切れなどの症状が現れた場合、即座に救急車を呼ぶ必要があります。

『ヒアリに噛まれた』
『アナフィラキシーショックの症状がではじめている』
この2つの情報を電話のさいに伝え、あとは可能な限り安静にしましょう。

逆に、軽度から中度症状の場合は、まず命の危険はありません。

市販で売っている抗ヒスタミン剤と感染症を予防する薬を塗るだけでも充分ですが、気になるようであれば病院で受診してください。

少なくとも、ヒアリに刺された場合は20分程度安静にし、アナフィラキシーショックの症状が出ないかチェックすることが非常に大切です。

ヒアリによる被害-経済被害

健康被害に目がいってしまいがちですが、ヒアリによる経済被害は予想以上に深刻な結果をもたらします。

ヒアリ大国であるアメリカでは、すでにその被害額は6,000億円といわれており、その主な被害は農作物を食い荒らすことです。

そんな害虫が国内で繁殖してしまった場合、どうなってしまうでしょうか?

農業大国である日本では、損害金額が膨大になるということはまず間違いありません。

また、ヒアリは害虫であるアブラムシが分泌する“甘露”を好むため、アブラムシの天敵であるテントウムシを駆逐し始めてしまうのです。

つまり、ヒアリの繁殖による被害は2次被害、3次被害へとつながってしまうということ。

日本国内でヒアリが定着・繁殖すると、健康被害だけでなく経済面でも深刻な被害を受けることは間違いありません。

ヒアリの天敵は日本には生息していない?

最も有名なヒアリの天敵はゾンビバエという体長0.5mm程度の非常に小さいハエです。

ブラジルに生息しており、ヒアリが分泌する体液を感じ取ると、1度にヒアリの身体に卵を約200個植え付けるといわれています。

その後、ヒアリの体内で卵から帰った幼虫は成長を続け、それと同時に体内を移動して最後にはヒアリの脳を食べてしまいます。

卵を植え付けてからわずか2週間足らずの時間で脳を食い尽くし、最後にはヒアリの首部分からボトボトと外の世界に降り立つまさにゾンビのような生物です。

しかし、「ゾンビバエ」は一部地域にしか存在しません。

それが分かるように、南米アマゾンとアメリカを比較すると、アメリカの方が5~10倍生息密度が高いのです。

それだけ「ゾンビバエ」はヒアリの天敵であり、この生物がいない環境下ではヒアリが勢力を広げてしまう可能性が高いといえます。

ヒアリ以外の危険なアリの種類一覧

国内には280種類以上のアリが生息しており、なかには住宅に侵入し被害を及ぼしたり、人体に悪影響を及ぼす種類がいます。

外来種である「イエヒメアリ」がその1つです。

イエヒメアリの画像
体長は2~25mm程度で、身体は赤褐色をしています。

イエヒメアリは家の隙間や壁紙の裏にまで巣を作り、女王アリが隙間奥に逃げ込むため、なかなか駆除することが難しい厄介な種類です。

日本国内では都市部と太平洋岸の温かい地域で生息しています。

7~9月が最盛期となり、暖房が完備されている建物内では冬季も活動するため、寒い時期でも注意が必要です。

また、毒をもっている種類としては、「オオハリアリ」があげられます。

オオハリアリの画像
シロアリを捕食しているため、益虫という見方ができますが、オオハリアリに刺されると皮膚が赤く腫れ、痛みや熱などが発症。

最近では、輸出時に日本からアメリカに侵入し、森の生態系を壊していることで大きな問題となっています。

見た目は体長4.5~5mm程度、胴体は黒く光沢感があり足は赤褐色をしていて、住宅の庭にも発生するため注意が必要です。

ヒアリ駆除に成功したニュージーランドから学べること

2001年にはじめてオークランドの空港敷地内でヒアリが発生されたにも関わらず、完全駆除に成功したニュージーランドから学べることは非常に多いです。

すでにヒアリが繁殖していた段階で発見しているため、日本よりも状況は深刻でした。

しかし、その後ニュージーランドの農務省は迅速に対応を開始。

殺虫剤を使用したコロニーの削除と、そこから1キロ圏内をヒアリが定着しているポイントとして監視を続けました。

“2003年の夏までにヒアリを絶滅する”と宣言し、実際に約1億2千万円以上の費用で完全駆除することに成功しています。

上記からも分かるように、私達が行うべき対応は“駆除”ではなく“国への通報”です。

確かに、ヒアリの駆除は国内のホームセンターで販売されているアリ用の殺虫剤を使用するだけでも十分対応することができます。

しかし、それによって以下の危険が発生してしまうのです。

ヒアリへの対策・駆除が遅れてしまう

ヒアリを完全に駆除するためには、早期発見と長期的かつ大規模な駆除が必要です。

そのために、まずはヒアリと思われる生態を見つけたさいに、すぐに下記の該当環境事務所に連絡するようにしてください。

対応地区 環境事務所名 連絡先
北海道 北海道地方環境事務所 011-299-1950
東北エリア 東北地方環境事務所 022-722-2876
関東エリア 関東地方環境事務所 048-600-0516
中部エリア 長野地方環境事務所 026-231-6572
中部地方環境事務所 052-955-2130
近畿エリア 近畿地方環境事務所 06-4792-0700
中国四国エリア 中国四国地方環境事務所 086-223-1577
九州エリア 九州地方環境事務所 096-322-2400

最悪なのは、ヒアリと思われる生物を見つけたさいにすべて自己完結してしまうことです。

そこから数キロ離れたエリアにまでヒアリは生息している可能性があり、それらをすべて駆除&再発の防止をするとなれば個人で行うことは不可能だと言えます。

数億円単位の費用がかかっていることからも、これはよく分かりますよね。

自身での駆除ではなく、国に任せてしまうことが自身や周りのヒトを守ることにつながることを認識しましょう。

ヒアリの天敵となる日本国内のクロオオアリ

隠れたヒアリの天敵クロオオアリ

クロオオアリの画像
ゾンビバエだけでなく、日本国内に生息しているクロオオアリもヒアリの天敵になると言われています。

クロオオアリは非常に縄張り意識が強く、多種のアリが縄張りの中に侵入してきた場合、集団で攻撃して死滅させるのです。

つまり、ヒアリ対策として私達が駆除剤を撒くことによって、本来ヒアリを死滅させることができたクロオオアリも駆除する危険があるということ。

あくまでもヒアリの駆除・対策は個人の判断ではなく、専門家の意見を参考にする必要があるのです。

個人で行うヒアリ被害の予防方法

2017年はヒアリの報道が頻繁に行われていましたが、最近はあまり取り上げられていませんね。

そのため、最近はヒアリが国内に侵入していないと感じる方もいるかもしれませんが、それは大きな間違いです。

環境省の公式サイトでは、2018年7月30日に名古屋港でヒアリ(約20匹)が発見され、今回で計30事例目になったと発表されました。

現在はまだ全国各地でヒアリが巣を作り定着しているケースは見つかっていませんが、ヒアリからの被害を防ぐための対策方法を紹介します。

ヒアリの巣の特徴

ヒアリも他のアリ同様に土のなかに巣を作るため、農作業や庭の手入れ、学校の砂場などでは注意が必要です。

また、ヒアリと見分ける最大の特徴として、半円を描くように盛り付けて作る蟻塚があげられます。

ヒアリの蟻塚の画像

これは、国内に生息するアリには見られない行動のため、ドーム型の蟻塚を見つけた場合は注意が必要です。

近づかないで、上記の該当環境省に連絡し対応してもらいましょう。

ヒアリの被害に合わないための予防策

ヒアリに刺されないための対策方法は、「肌の露出をしない」というシンプルな方法が1番効果的です。

また、農作業や庭作業のさいにはプラスチック製の厚手の手袋の着用や、ベビーパウダーを靴や衣類にふりかけて登りづらくしておくという対策があります。

とはいえ、アメリカでは地域住民の方の約9割が刺されたことがあるほど、生息密度が高くなればなるほど危険性が増すヒアリ。

まずはヒアリを国内で定着・繁殖させないことがやはり最重要です。

ヒアリの繁殖を防ぐためにも、ヒアリかな?と思ったらすぐに管轄の環境事務所に連絡することを徹底するようにしましょう。

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